「ひま」であること
家なき子になりかけた経験あり。
みなぱぱです。
実は私はもともと神奈川県の大学に行ってまして。
在学中にアルバイトをしていて、卒業した後もそのアルバイトを続けていました。
つまり、、、就職活動とそこまでまともに向き合わなかったんです。
理由としてはやりたいこともよくわからないし、なにより若いころはほんとになにも考えていなかったので、就職できないことが大変なこと、という感覚自体がなかったんですよね。。。
正直、大学卒業するまではご飯に困ったこともなく、ちょっとがまんすることはあっても、生きることができないほどの苦労に面と向かったことはほぼありませんでした。
地元は石川県、なぜ他県の大学に行ったかというと、、、まぁ家を出たかったんです。
とにかく家族から離れたかったという若気の至り。
今ではしょっちゅう一緒にご飯にいってます。
で、大学出た後も帰りたくなくて、意地でも他県で生きてくぞ!と思ってたんですが。
自分で仕事をして稼ぐようになると、まぁ大変。
生きることがこんなに大変だったとは。
親のありがたさを痛感したことを覚えています。
とあるとき、アルバイトもやめて無職になりました。
その時は失業給付というものがあることも全く知らず、次の仕事のあてもなくどんどんお金が減っていく毎日。
でもやる気が起きない。
だって、死ぬくらいまで苦労したことがなかったから、なんとかなるものと思い込んでいた。
でも。
何とかならない。
だれも助けてくれない。
知り合いも大学卒業したらみんな就職して会うのも難しい。
そうこうしているうちに。
携帯が止まった。
次に電気が止まった。
ガスも止まった。
そして水道が止まった。
家賃支払い滞納まであと3日。
残金は小銭しかなくなった。
こうなるまでの約60日くらいの間。
一番の恐怖は何だったかというと。
「やることがないこと」だった。
朝起きてもやることがない。
家にいてもやることがない。
外に出て使うお金もない。
つまり「ひま」。
「ひま」であることがこんなに恐怖を伴うことを初めて知った。
毎朝、起きた瞬間に冷や汗をかく。
「今日も何もない」と。
よく仕事場でこんな言葉が聞こえます。
「あー、はやくかえりてぇ~」
「毎日寝てたいねー」
「なんか今日暇だな」
私も何の気なしに、雇用者であったときは口にしていました。
でも内心このような言葉を自分で口にした時、ハッと「あの時の恐怖をまた感じるのは嫌だ。しごとしよっと。」と思い直すようになりました。
皆さんにとってどうかはわかりませんが、わたしにとってやることがあるということはとても大事なことです。
やることがあるだけで、ひまであしたやることがないという恐怖はなくなるんですから。
やることやってればお給料ももらえるし、ご飯も食べれる。
仕事がいやになること、もちろんありますよね。
でも何もないことの恐怖についても、すこしイメージしてみてください。
何もないよりはマシだな、と思えたら。
少しはストレスが軽減されるかも。
「まぁ、仕事があるからいいか」と思えるようになり、少し気持ちが軽くなるならうれしく思います。
ちなみに極限まで行ったとき。
日雇いのバイトをして日銭を稼ぎ、乗り切りましたとさ。笑
ではまた
みなぱぱ